本日、私、アメリカの歯医者さんで親知らずを3本一気に抜いてきました。
ここでは、3本親知らずをアメリカで抜くのってどんな感じ?というのを記憶が薄れないうち(麻酔で頭ボーッとしているうちとも言うw)に書きたいと思います。
まず、いつも言っている歯医者さんに、
「親知らずのその隣の歯が虫歯だから、治療するね。」と言われたことからこの騒動は始まります。
虫歯を削って、仮のクラウンで過ごし、よしクラウン入れるぞーって言うときに、
「親知らずが根元の方でヒットしてるから、親知らず抜いてからだね。」と。
ああ〜また抜くのか〜OK。とテンション駄々下がりのなか、告げられたのが、
「いつ悪さするか分からないし、どうせなら残りの3本も抜いちゃった方がいいね。」と言う歯医者さんの言葉。
え?何何何何々…何言っちゃってんのこの人💦💦💦
とまあ、あれよあれよで、3本抜歯することになりました。
アメリカの医者は完全分業制。親知らずを抜くためには、紹介されたところへ行き問診を受けて、手術してもらいます。
と言うことで、紹介状を持って違うクリニックへ。こちらのクリニック、口コミではめちゃくちゃ評判がいい。これは安心だ!!もうそれだけで2本抜いたくらいのとこまできてる(実際はきてない)。
予約日に行くと、初回はレントゲンと説明を聞いて終わり。
説明されたことは、
・親知らず3本抜くのは1時間くらい。
・当日は誰かにクリニックへの送り迎えをお願いしてね。
・前日の深夜以降、水以外の飲食は禁止。
・抜いた後の激しい運動は24時間禁止。
・食べるのは、麻酔が切れてから、当日はぬるいスープやスムージー、ジュースにする。
・保険が効くよ。
あとは、ビデオを見せられて、大体の流れを把握。がしかし、肝心の手術の内容については一切分からず。でも、今まで40数年生きてきて、親知らず一本抜いた経験もあるし(日本でだけど)、まあ大丈夫かな。と質問もせず、この日は終わりました。
さあ、そしていよいよ本日。親知らず3本抜く日です。
はい、私は局所麻酔だと思ってました。
ですが、行っていろいろなものにサインをして、椅子に座ると右手の人差し指に、クリップみたいので脈が測れるやつをつけられ、鎖骨2か所と横腹1か所に電子パッドをつけられました。
あれあれ?ずいぶん丁寧な歯医者だなぁ〜と思っていたら、
目の前に、2つぶら下げられた点滴袋。そして鼻の穴に酸素の管を装着され・・・
一瞬、あれ私、3人目産むんだっけと思ってしまうくらいの患者感w。
…ここで、悟りました。全身麻酔だったらしい。。。知らなかった!
私のリスニング力のばか!!・・・いや、もしくは説明がなかったか!!!
今回は、後者と言うことにしておこう。私はもうすぐ、眠らされてしまう身(笑)。気分よく眠りにつきたい。
でも、全身麻酔だと言うことを、たった今知っても、40過ぎの私の経験値があれば、静かに受け入れられる、私ってカッコイイ!
そして、仕切りに「もし寒かったらあったかい毛布があるからいつでも言ってね。」と言ってくれる看護婦さん。
看護婦さんありがとう。でも私はもうすぐ束の間の眠りにつきます…。いつでもって言ってくれたけど…お願いできそうにない…笑。
静脈に麻酔を注射されてるときに、いろいろ思い出して、我ながらウケました。
そしてそれと同時に、迎えにきた夫は、もうろうとしてる私を見てさぞかし心配するだろうな〜とちょっと心が痛みました。あなたは私のことが大好きだから。一人でのろける。麻酔が強過ぎか。
そしているうちに、次の瞬間に目が覚め、気づいたら、夫と息子が私を迎えに来てくれました。
なんと言う、神業。素晴らしい〜!!!!
意識がもうろうとしていて、立つのもやっとで夫が看護婦さんと話してるのも聞こえないくらい、眠い。
しかし、3本抜いたんだなって言うことだけは、頭のわずかに動いている部分で理解できました。
息子が、ハローって元気に可愛く言っているのも、それを聞いた看護婦さんたちの黄色い声も遠くの方で聞こえる。ちゃんと挨拶できたんだ、よかった…と思うが、眠くて目が開かない。
やっとこさ、フラフラのまま、看護婦さんに肩を借りて車まで行く。
麻酔が効いてて、頭がもうろうとし、止血のためにガーゼも噛んでいたので、Thank youも言えず。
よくしてくださったのに、ごめんなさいね。
ただ、ただね!!!言い訳するわけじゃないけど、麻酔の量が多すぎると思う!!!
車で唯一覚えているのは、乗り込むときに、夫の車がスポーツタイプのものなので、座席低っ(笑)って思ったことだけ。後は、家までの道中も、薬をピックアップにCVSに寄ってくれたらしいこともずっと寝ていて、覚えていませんでした。
家に帰ると、ボーッとながらソファーに移動。そして、頬を片方ずつアイスパックで冷やしながら、2時間爆睡。その間もガーゼを噛み続け止血。20分ごとに、休みの夫がガーゼと頬のアイスパックを交互に取り替えてくれる。私のためにと、息子とTargetに行き、スムージーのパックを買ってきてくれ、息子のお昼ご飯や娘の迎えも行ってくれた。ありがたい。でも眠いから、なんだろう色々ごめん、笑。
絶対に、麻酔の量多すぎると思う!!!!
事前に身長と体重は正確に伝えましょ。身長は◯’◯”、体重はポンドで!私は伝えたけどこうなりましたが。
午前10時半くらいに家に帰ってきてから、頭がもうろうとし眠くて、4時間くらい寝たり起きたりして午後2時半くらいにやっと目覚めました。そうすると、喉が渇いたので、水を飲み、薬が切れて痛くなりそうだったので、パックのスムージーを半分飲んで薬を飲みました。
抜歯のあと、困るのが、薬などを飲み込む時。ちょっと口の中に負担かかりそうで、怖いですよね💦 このときにあみだした技が、舌と喉だけ使って飲み込む。という技(笑)。書いててすでにわかりづらい。
要は、極力舌の上にスムージーを乗せたら、Rの発音をするように喉まで持ってきます。この時、少量を舌の先の方に乗せます。最後、喉まで運べたら喉を動かし飲み込みます。喉の動きで言うと、ビールの喉越しを楽しむ感じです。そうすると、飲み込んだときの親知らず達へのダメージが少ないです。
この方法は親知らず3本や4本同時に抜いた人や、右左で1本づつ同時に親知らずを抜いた人向けです。(一本や同じ側で上下2本抜いた方は、普通に、反対の方で噛んで食べれますものね。あああ〜羨ましいです!)
そして、子供たちも、いつもうるさいママがずっと寝てるし、全然喋らないのを目の当たりにし、心配してくれて、お手紙をくれました。
娘が大切にしているレースペーパーを使ってお手紙をくれて感動。弟にも書き方教えてくれたのね、大事なレースペーパー弟にもくれたんだね。優しい娘に涙が出そうになりました。大事にしてるのが、レースペーパーっていうのがツボw。
息子は、私の舌の先に少しづつ、スムージーを入れてくれました。
「ママ、ゆっくりでいいよ。」と優しい息子に、これまた涙が出そうになりました。
こういう瞬間があるから、ママ業って最高!!!ですよね。
おかげで、現在病院から帰ってきて、10時間くらいたちましたが、痛み止めのおかげで痛みは全くなく、麻酔もちゃんと切れてふらつきなどもありません。
ここで、話は変わって、止血についてですが、ガーゼで局部を圧迫止血します。通常は45分〜1時間くらいでいいそうです。血がだらだらではなく大体止まったらOK。私は眠くて、圧迫できず、結局3時間くらいトータル噛んでいました。
でも、ちゃんと圧迫止血できた場合は、長い間ガーゼを噛んでいるのはおすすめできません。なぜなら、せっかく止まって血餅(けっぺい)という柔らかいかさぶたができたのに、ガーゼでそれを取ってしまい、再度出血ということもあるそうです。そうするとずっと血は止まりませんので。ご注意ください。
抜歯したら、アイスパックで頬を冷やすのも忘れずに。20分冷やしたら、20分置くをひたすら繰り返します。これは結構やりました。寝ながらですが、3時間くらい。翌日からの腫れの度合いが違うらしいです。乞うご期待(笑)。
逆に腫れてきてしまったら、むやみに冷やさず、温めてと言われました。
今後は、脱水症状に注意して、こまめにポカリと水を飲んで様子を見ていきたいと思います。
栄養補給に、買ってきてくれたスムージーもありがたくいただきます。
今回買ってきてくれたのは、こちらです。
勝手に、離乳食を買ってきてくれたのかと思っていたら、ちゃんとしたCold-pressのスムージーやミックスジュースでした!こんなのあるんだ!!
何も食べられないと言うことを考慮すると、一番右と一番左のものがスムージーということで、カロリーが高めなので抜歯後は、そちらがいいと思います。と言っても1パック90〜100カロリーです。
でも真ん中の三つは50〜60カロリーです。そう考えたら、茶色の多い彩りの少ない、夫のお弁当に付けてもいいかも!いいこと発見した。
そして最後に。
いよいよ治療費の発表です。
いきますよ!!
ドキドキ……
はよ言えっ!
親知らず3本、保険付き、全身麻酔で抜くと、513.20ドルでした〜(あくまで私の場合ですが)。
これに痛み止め約13ドルかかりました。
う〜ん。高いのか安いのか??まぁ、3本抜歯ならこんなものかな。私の思ってたよりは安くてよかったです!!アメリカは医療費高いイメージがあったので。
追記:親知らず抜歯から、2日目〜4日目はやはり、腫れました。腫れましたが、幸い痛みはありませんでした。その後、5日目からだんだん腫れがひいて、1週間でだいぶ腫れがひきました。
そして、3日目の朝に今まであった、プニプニにした血餅が、いつのまにか取れていました💦取れて穴がポッカリあきなんか骨が見えてるような… よく聞くドライソケットになってしまったのか💦とめっちゃくちゃ焦りました。
ドライソケットとは、親知らずを抜歯した後、穴から骨が剥き出しになり、細菌が感染してしまい強い痛みが続くものです。特に3日目くらいから強い痛みになるそうなのですが、本当は骨が剥き出しにはなっておらず、薄くても止血の際に血のまくのようなものがあれば、ドライソケットではないというサイトも発見。痛みもないし、それを信じてすごしました。結果、痛みも何もなく3日目にして、血餅は取れましたが、ドライソケットにはいたりませんでした。ほっ。
勝手な推測ですが、ドライソケットになったら、痛くて痛くて何もできず、歯医者さんに行かなくてはいられない状態になるのではないかなと思います。痛くないけど、血餅取れちゃった気がする…くらいだったら、血のまくがもう保護してくれてるのではないかなとも思うので、慌てず、かかりつけのお医者さんに相談してみてください。
食事はというと、1週間、ポカリスエットとスムージー、おかゆを食べてしのぎました。
体重が3キロ落ちました!それだけはラッキー!でした。まあ、すぐ戻りましたが。
10日目の様子は、1本抜いた上の親知らずは治りました。2週間経つと、下2本の1本は抜いた親知らずの穴に、食べ物がつまります。もう一つは、歯茎の下に生えていたので、歯茎の横を切開し、親知らずを取ったので穴はありませんでした。普通に食事できるようになったことが何よりありがたい。毎回、ウォーターフロスしなければいけないのが、大変ですが。
2週間がんばれば、結構普通の生活に戻れます!!!!
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